為にならない手抜きなお絵かき

承前


トレス疑惑

と言う話を元Fの人と話し込む。
まぁ、確かに最近多いよな…で、俺はどうするべきか考えてみた。
ま、実際は『ぽざ』が有るので、その辺をクリアするのは容易いと思った。問題は製作時間をどう短縮するか。
でも、これがあればある程度自分のイメージできないポーズを作り出すことが可能なのは間違いない。
ただし、イメージした場面を作り出す能力は求められるけどね…w
で、ちょっと気になったので、どれくらいの労力の追加と短縮が発生するかを試してみることにした。
以下その記録。

ほんとうなら、苦労しながらちゃんとレッスンで覚えていくのが正しいのだけど、所詮は同人なのであれば、それ以上のクオリティを求めること自体、プロを目指すわけでも無い身にとっては、有効なのだと納得してみたりもする。
まぁ、他人の漫画をトレスするよりは、ちょっとだけ罪悪感が薄いかな…トレスには変わりないけどw

ツール


漫画を描くときに使っていたツールが、コミスタだったりしますが(この状況だと4.0のMac版は出ないでFAかと思われw)、よく考えたらその昔はフォトショで書いてたりしたわけで…w
これってある意味、そっちのほうがそれなりに描けるとか言う落ちの様な気がしてきた…w
まぁ、彩色はどのようにするかで分かれるわけだが、アニメ塗りならフォトショでそうでないならPainter。
どっちも持っているのは古いバージョンだなぁw、ま財力的に限界だったりするので、この状態でも仕方ないわけだが。
と、言うことで、コミスタ、フォトショ、ペインターが2D用のツール。もちろんもっと安いのでもかまわない。
出来るだけ、以下の昨日があることが望ましい。

・レイヤー機能
・マジックワンド(自動選択機能)

まぁ、この二つは必須。なんでエレメントでもOKだと思われる。painterもessentialで十分かもしれない。
それと3Dソフト。この場合はPoserだけど、iPoserでもOK。
とりあえず、最低でもこれだけあれば良いと思う。もちろん普通にちゃんと描ける人は、こんなにソフトは無くてもいいよねw。

下準備


作るべき作品の大きさを決定する。
これは、漫画の場合はちょっと違ってくるのでおいておくけど、今回は一枚絵をつくるという観点から考えてみる。
で、個人的な作品サイズの統一値はポートレートで600x800、ランドスケープでは800x600にしている。
それから、描画中のdpiは300dpiで統一しておくことにする。
最終的には72dpiにするので、コミスタやフォトショの解像度とdpiの関係に順ずる様にサイズを決定することにする。

ポージング


さて、まずはPoserで描きたいシーンを作り出す。
ただし、普段のPoserで作るような厳密な製作はしなくてもOK。むしろ、素体だけでOKかもしれない。髪の毛も使わなくてもOKともいえる。
服や、髪の毛については、2D化の際に個人のデフォルメ対象になったりする部分なので、あまりPoser側で作りこんでしまうと結構邪魔だったりする、まぁ、適度にやるに限る。
素体を色々動かしてポージングし、ライトを設定しカメラ位置を決定してシーンを作成し、レンダリング(デフォルトレンダリングでOK)すればこの段階は終了である。

気をつけるのは、カメラのレンズ画角と背景色くらい。
特に特別な表現をしないかぎり、35mm〜28mmの画角でシーンを構成することにしている。
poserの基本設定である55mmだと絵がこじんまりとまとまってしまい、あおりなんかの絵を描くと、スケール感に乏しい絵になるので、レンズ設定で画像的な修正をしてしまう
これは、パースなどを小さい画面内で構成するために、必要なことなんだけど、こういうものに頼らなければならない自体、まぁ、下手の範疇ではあるわけなんだよね…orz
背景色の方は、下書きとして使う場合に、デフォルトの背景だとトレスし辛い状況があるので、背景色を真っ白にするとかにしておいたほうがいいかもしれない。

レンダリングが完了したら、画像として書き出して終了。
この時点では画像解像度を綿密に考える必要が無いので、とりあえず書き出してしまいましょう。

下絵描き(トレス)


さて、この絵を使って下絵を作るわけです。
コミスタで下書きする場合は、先ず新規作成のページで作っておいた基本サイズ用のページ設定を選択して、出来上がった新規レイヤーに下絵の読み込み機能を使って下書きのレイヤーに読み込み、下書きに使えるように色・濃度を調整しておく。
作画レイヤーを作って、そこに下絵をトレースする感覚で描きこんでいく。
ここで重要なのは、個人のイメージによるデフォルメをどう反映させるかである。
Poserの普通の素体は、人体サイズに忠実なので、そのままでは漫画的表現にならない事がある。そこでその表現を個人の感覚でうまいこと行わなければならないのである。
これはちょっと高度な部分。お気軽にやろうと思ってこの手順を踏むわけですが、結局こういう作業は必要になります。

あと、素体だけでポージングすると、髪や服など部分もやはり個人のイメージを基に書き加える作業が必要になります。
もっとも、Poserなどでこの辺を有る程度回避する手段が無いわけではありません。が、やはり下絵にする部分である程度の調整が必要になると思われます。
Poserである程度回避できるというのは、等身の変更やアニメ系だったりリアル系などへの変更ができる素体がありますし、服を着せることが出来るからですが、それはあくまでも指標にしかならいので注意って事になるのだと思います。
ま、結局基本的な(そう、もっとも基本的な)スキルは必要になるということでしょうか。)

まぁ、とりあえずその辺をうまいことがんばって乗り越えれば、下書きが完成です。
ラフを書いてから清書するのもOKですし、そのまま清書に入ってもいいので、その手順は好きなほうを選んでください。
個人的には、デフォルメしたりするので、ラフを描いてから清書する様にしています。まぁ、手間ではありますが、一枚絵の場合は問題は無いかと思われます(それでも手数は増えますが…)

彩色(下準備1)


アニメ塗りの場合を中心に…。
下絵を描いたら、そのまま彩色したりします。その場合フォトショ形式で書き出してペインターで彩色なんていう風にやったりしてますが、もっと他にもやり方があると思います。
たとえばアニメ塗りの場合、トレースから下絵を作るときに影になる部分の線も書き加えて置くことで色の変化をつける場所を描いておくことが出来るわけです。
彩色時にもこの塗り分け線をつかって、マスクを作ることで塗り分けと修正が楽に行える様になります。
ただし気をつけなければならないのは、この影の塗り分け線は、主線とは別にしておく必要がある事です。
えーと…出来れば、下書き→清書(主線作成)→主線レイヤー複製→彩色線付加→塗り分けマスク作成って手順でやると良いかも。
でも、これじゃお気軽とはいえないなぁw

彩色(下準備2)


マスク作成。
塗り分け用のマスクを作る。
このとき主線の閉じ忘れとかは、マスク作成前に極力修正しておくこと。
ここで言うのもなんだけど、自分の場合主線のレイヤーも一枚ではなく複数に分けている。そうすることで、マスクの作成を効率的に出来るからではあるけどね。
で、マスクを作成する。
塗り分け部分のマスクも作成する。2段影または3段影そしてハイライトのマスクを作成しておく。
これくらい有れば、それっぽく出来ると思うので、充分だと。

彩色(べた塗り)


下準備で作成したマスクを使って、べた塗り
基本的に、以下のレイヤー順とかで塗るといいかも

8.髪の毛・ハイライト
7.髪の毛・影2
6.髪の毛・影1
5.髪の毛(基本色)
4.ハイライト
3.影2(暗色)
2.影1(中間)
1.基本色(肌色1)

ただ、これほどレイヤーを作る必要はまったくもって無い。
むしろ非力なマシンを使ってる場合は、極力レイヤー数は減らしていく方向で。
世の中には、レイヤーが少ないほど上手いとか言う話がまことしやかにありますが、用は書き方の手順的な問題であって、そういう的外れな意見は無視してもかまわんでしょう。マシンの能力に合わせて、管理しやすい数や、方法でやるべきです。
実際に、ものすごい数のレイヤーで画像を管理するプロの人もいるらしいですしw

と、言うことでべた塗り終了

彩色(目・口など)


彩色というよりは描き込むという感じかな?
目の描き方については、先人のサイトを沢山参照していただければと思います。ここで説明することでもなさそうなので(いままで説明だったのか?!w)

彩色(影などの仕上げ)


さて、アニメ塗りしたわけですが、このままだとエッジが立ちすぎていて、影としてはいまいち不自然です。
そこで、曲面にかかる影はぼかす作業が必要になります。
また、曲面の曲率や、曲がりの方向、光源からの距離、投影物の距離などで陰のエッジのぼかしや濃さも変わってきます。
ここは、ぼかしツールを使って根気よくちまちまとぼかして行きましょう。ツールのサイズを変えて、効果に変化をつけるのも重要ですので、気に入らなければやり直し機能を使って何度でもやり直す事が肝要です。

仕上げ


影とか、背景とか、沢山有りますが、ここでは割愛。
ま、その辺はがんばって自分でやってくださいとしか言えない不親切さw
カブキさんの『失敗しない服作り』の様な細かさで書けるといいんですけど、そこまで時間が…w

と言うことで、文章だけ並べましたが、α版ってことで。追々画像等を追加して内容を更新していきます。

公開場所


FC2のwebスペースがある。
広告がウザイけど、18禁OKなwebスペースがなかなか無いので、仕方が無いのだと思う。
製作ペースの問題もあるし…。
つか、それだけの労力が出せるかどうかも問題だったりする。
まぁ、本にするような物でも無いし(つーか、こりごりw)、細々とネット配信で良いのでは無いかと思うしだいで…w