世界の夜間戦闘機・ハインケル He219 A-7 UHU (7)

はい、そういうことで。今日は資料を入手してきました。

資料入手

ハインケルHe219ウーフー(世界の傑作機 NO. 119)

ハインケルHe219ウーフー(世界の傑作機 NO. 119)


日本語でこれだけ詳しい解説と分析は、ほかにあるだろうかと思わせる一冊。
細部の部分写真や、復元元になってる機体のカラー写真等、模型製作にはかなり有用な一冊。
おかげで、色々手を加えるべきところがあることが判った。


とりあえず、以下の部分は、必要なんだが…

  • スピナーの出っ張り。A-5まではDB603Aエンジンだったが、A-7はDB603Eエンジンで、全長が10センチほど違う(Eの方が長い)そのためにA-7では、プロペラスピナーが大きく前に出ている。
  • シュレーゲ・ムジーク(斜銃)用照準機。メインキャノピーの中央梁部分にぶら下がる形で取り付けられた、レティクル投影機とそれを写す反射鏡がついた、オーバヘッドプロジェクト方式のRevi16N照準器がないので、スクラッチ。
  • ブレーキパイプ。主脚のブレーキパイプはかなり細い。いや、細く見えるだけかもしれないが、Y字型に2本主脚の前面についている。これも再現

上記の3点は、作り込むとかなりよく見えるはずだ。
又、塗装についても、得る物があったので、非常に喜ばしいw。

で、豆知識な。

読んでるといろんな事が判る。
以前からHe219は600km/h以上出ると思われがちだが、これは元にしてる資料の問題で、実質的にA-7の最大速度は、ハインケル社の資料では、高度6000mで、585km/hになる。これは、FuG220リヒテンシュタインレーダーと、消炎排気管などの装備をつけた状態の最大速度。
まぁ、あの4連八木アンテナは確かに空気抵抗増大機以外の何者でもないだろうと…w
だからと言って性能が悪いわけでは無いので、注意。
実際に、短い実戦期間・少ない生産期数で、111機もの連合軍爆撃機を撃墜してる(資料によっては124機)訳だから、実際の稼働率を考えると、かなり優秀な機体だと言うことがわかる。
又、世界でも初と言っていい、射出座席は、実は故障が多かったとか、墜落時に尾翼に衝突して死んだパイロットも多いとか、まぁ、実際は華々しい戦果の陰に隠れて、色々難物だった様である。


あくまでも、結果(戦果)で判断するにHe219は、まさに傑作機である。だが、扱いやすい機体かと言うとそうでも無いと言うことらしい。
それでも、高性能であり、夜間戦闘機の中ではトップとも言える性能なのであるが…
よのなか、ままならない事の見本の様な機体だなぁ…

翼の折れたエンジェル(違


つーわけで、翼がつきました。


しかし、でかいね。本当にでかい。
ボーファイターとの対比画像を写そうと思ったけど、並べるスペースもねーよ、これw
そして、ずっしり重い。当たり前だよ、重心を前に寄せるために、コックピットのベースがダイキャスト製なんだからw
しかし、実機資料と併せて見ると、細かいところでタミヤデフォルメがあることが判る。まぁ、最近のはあまり害はないから、これでいいんだろうけど、あまりこだわって切り貼りしすぎてもアレでソレだしなぁ…とか。

さて、まだ機体のヤスリがけは残っている。今度は翼付け根部分の隙間埋めもやるので、さらに削る方向で。それが終わったら、キャノピーの前と後ろをマスキングして接着。修正すると…。
うむ、まだまだだなw