ゲド戦記の顛末(2)

不運という言葉は、いろんな場面で色んな意味を持つけど、ファンタジー界の三大傑作のうち、唯一この不幸を背負っているのが、ゲドになってしまった。
指輪はPJと言う監督才能に恵まれたおかげで、少しの不満と多くの賞賛を得た作品になった。これは、原作が有る映画としては、完全な成功に近いものだ。
ナルニアについては、まだ第一章が始まったに過ぎないが、概ね評判は悪くない。
だがゲドだけは、二度の映像化両方ともが、不運に見舞われた。
個人的にはTVドラマ化された物については、制作側の空振りが目立つ事となってしまったのが痛い。そして、その作品は欧米で、日本で、生暖かい扱いを受けることになった。
だが、今回はシャレで済まなくなってきた。なにせ、興行的に成功にしないことには、次作が作れないジブリの仕組みから考えて、無理矢理な部分が目立つのだ。
息子の電波具合とプロデューサーの腹黒具合が実にマッチして、香ばしさを醸し出しているのが、うぉっちゃから見たら本当に苦笑物。
息子は『いまのアニメの形の90%はおやじが作った』みたいな事を言ってたけど、息子一人で『ジブリの評判の99%を落とした』って事は考えないんだろうなぁ…w
ま、次回作があるならがんばれよw>息子


あと、日本の一ファンタジーファンとして、アーシュラ・K・ル=グウィン氏には、謝りたいと思うよ…orz