【読書】≪マロリオン物語≫宿命の子ら

宿命の子ら―マロリオン物語〈5〉 (ハヤカワ文庫FT)

宿命の子ら―マロリオン物語〈5〉 (ハヤカワ文庫FT)


読み終わりました。
いやー、十数年の時を経て再び読むことになったこのシリーズ。実に嬉しいと共に、外伝を含めた全16巻の刊行が終わった事も感慨深いと…。
16巻を毎月出し続けた早川FTの皆様にも感謝するけど、前回≪マロリオン≫を10冊に分けたコーディネーターには、中指を立てておくことも忘れたくないw。
さて、もうお話は下り坂である。つか殆ど纏めに入るw。まぁ、エディングス作品のある種の形で有ることなので、おなじみと言えばお馴染みである。
<光>と<闇>の戦い(?)にも決着が付く訳で、まぁ、その部分だけが今回の5冊目の本編であって、残りは大団円に向けての下地作りみたいな所が有るのは、この作品ならではって所だと思う。
実際、この作品の話の柱になっている『繰り返し』のおかげで、話の流れその物に関しては、次の予想が結構当たるところがあって、そう言う意味でつまらんと思う可能性はあるかもしれないが、実際読んでみると意外な落とし方をする事で、それをうまいこと回避している。
そこに気がつけば、次に何がおきてそれをどう処理するかを楽しむのも、この作品の読み方なんだと言うことでw。
ま、決着はもちろんちゃんと着くわけで(敵対側が勝ったら、それはそれで…ry)、その辺は安心して読んでもらいたいと思う。
各、異彩を放つキャラクター達も健在だし、最後にちょっとだけ≪ベルガリアード≫の懐かしい人たちの出番も有って、まぁ、続編らしい終わり方を迎えると言って良いだろうw。
とりあえず、読め>みんな。
エピック・ファンタジーに関する物の見方が変わるから。それと同時に、なんでライトノベルが”ライト”と言われるかについても理解できると思うw(私的な意見では有るがなw)。
もうひとつ、今回はあとがきがしごくまともだった。≪ベルガリアード≫のシリーズ後書きが、非常に出来の悪い物だっただけに、読むのを躊躇したけど、今回は2重丸。この点でも早川FT・GJ!と言っておくことにしようw。
そういや、これとは別のシリーズ≪エレニア記≫≪タムール記≫が早川FTから揃って再刊になるそうだ(エレニアは、とち狂った角川スニーカーから出されてガッカリした覚えがあって、このシリーズは完読じゃなかったりするんだよなぁ…w)。この点でもGJ!と言っておこう。
でも、2シリーズ全12巻…w。又1年、おっかけるんですか?w。ま、エディングスファンとしては嬉しいけどなw。出来れば、これが終わったら、もっと新しいシリーズをお願いしたいところだw。