【読書】純白の梟

純白の梟

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ベルガリアード・マロリオン物語の外伝もいよいよこれで最後。長年のファンとしては「これで終わりかぁ…」と色々思うところアリですが、非常に楽しめる半年でした。

三巻目に入って、ポルガラの保護者(守護者)生活にも年期が入って来ます。色々な問題と外敵そして内敵(w)を抱えながら、リヴァ王の一族を守って行くわけですが、それが全て「予言」に関与する事柄だと言うことは、この物語の中でも随所で語られており、ベルガリアード・マロリオン物語に有る一貫したネタである「予言その物の時間(歴史)への関与」と言うことが、随所に強調されています。
まぁ、本編を読んだ人間で有れば、この作品の持つ意味は、充分理解できると思うので、あまり多くは語りませんがw。

さて、今回の目玉は釣りw。
物語の中でも、再三釣りの描写は出てきますが、今回は、結構詳しく(と言っても釣りその物の描写では無く、釣りに惹かれる人間の描写)書かれて居て、読む方としては、ちょっと嬉しかったりとw。ま「こう思うのはアングラーしかいねーよな」と思うけどねw。
”つむじ風”との関わり合いについての話は、まっとうな「アングラー」なら、思わず頷いてしまうこと請け合い。ちなみに、ルアーやフライをとばす連中尻目にえさ釣りしてる連中は、アングラーでは無いのであしからず。あれは「略奪者」と言うんだよw。
ともあれ、それをベルガラスでなくて、ポルガラに語らせる辺りが、いかにもと言う感じで、読んでいて楽しかったと言える。

反面、今回の最大に頂けなかったのが「あとがき」であった。
読んでいて(゚Д゚ )ハァ? を連発してしまったのが、自分でも苦笑いのポイントだったと言えようw。
ここで言うことでは無いかもしれないが「あんた、本当に物語り読んでる?」と言いたくなる様な、後書きであること請け合いw。
例えば、ベルガリアードでは女性の活躍が少ないなどと、とぼけてるが、後半の王妃達の活躍や、目立たないながらもタイバの存在が物語に与えている影響など、どこを読めば「女性の活躍が少ない」などと、エディングス作品の後書きでほざけるのかw。
まぁ、文章からにじみ出る「似非×××」っぽいにおいが、最後の最後で、物語全体の質を落としてくれた事が「ハヤカワ駄目じゃん」と思わせる辺り、この先にマロリオンの再版にもちょっと暗雲ぽくて、不安になってしまったのでしたw。

マヂで、やめてくれよ>ハヤカワ