【読書】貴婦人の薔薇―女魔術師ポルガラ〈2〉

 貴婦人の薔薇―女魔術師ポルガラ〈2〉
(画像は1巻目の物)

やられたw。
あんまり早すぎて、Amazonの紹介に画像が間に合ってねーってばよw。

 そりゃそうと、先ずは一言

 ポルガラ萌えっ

 以上です。


 ってか、それじゃ駄目でしょw。
 えーと、ま、とりあえず2巻目です。読み始めました。1巻目の時も思ったけど、リー・エディングスの才能を認めないわけには行かないな。
 ベルガリアードやマロリオンの持っている正当派エピックファンタジーの物語的な臨場感に欠けると言う書評も有る、魔術師ベルガラスや女魔術師ポルガラだけど、それはこの作品が一人称で語られる作品である事と、あくまでも回想録であり、ベルガリアードの外伝的な作品で有ることを理解しないといけないと思うんだが。
 その辺を理解できれば、外伝2作品の位置づけと価値が自ずから見えてくる。それにかなりの部分で寄与しているのはリー・エディングスの才能だと言うことだ。特に女魔術師ポルガラでは、ポルガラの言葉の存在感が今までと違って来ている。
 物語の流れ上、食い違いが多少有ったりするけど、外伝としての役目は充分果たしているし、非常に読み応えが有って面白い。

 この作品を読んでると、面白いと思うところが、個人の才能という面だと思う。
 本当に物を見る眼が有る人間は、与えられた状況をうまく使って、実にスマートに(今風ならクールに)事を運び綺麗に納めるのだ。
 たとえどんな不平不満が有っても、現状を把握し事の成り行きをきちんと見守り自分のなすべき事を的確にやって行く。
 まぁ、もちろん物語だから実際の世の中ではそうは行かないが、俺は人間の一つの完成形をそこに見ている。
 物語の中ではポルガラがその見本だと言えよう(ベルガラスはそれとはちょっと違うやり方が好みだと言う事だが収束点は同じだと思う)。
 2巻の中に有る、ワキューン人の大工とポルガラのやりとりの下りがそれを一番よく表していると思う。このあたり、実に爽快な読み心地なのだ。
 相手を尊重しながらも、自分を押しつけず、さりとて下に立つわけでもない。こういう人間に出会ったら、きっと何にも言わずYESと答えるだろうなw。
 ま、現実にも某町村女史の様な方がおられるわけだから、案外現実世界も捨てた物では無いと思うけどね。

 とにかく、2巻も読み応えあり。おすすめの作品です。