【ゲーム】それはそれ、これはこれ−illusion『レイプレイ』−

はっきり言ってイリュというメーカーは、エロゲと言う括りから行けば1軍半で有る。いや、むしろ二軍と言った方が良いのかもしれないが、隊長*1が一軍で通用する様に、イリュも一軍でそれなりに通用してしまう所がある。
それが、INTERACT PLAY VRであり、Sexyビーチ2であり人工少女2だった。
この3作はillusionのゲームとしては好評だった、むしろ今でも根強いファンが居るとまで言っても良いだろう。illusion馬鹿一代の主宰もその点については同意していた。
ただ、やはりillusionというメーカーは一軍半なのだ。それはこの会社がこの業界に生を受けたときからの宿命とも言える物だと思う。
そう言う意味では、この『レイプレイ』が、久々のホームランになるかどうかは、長年イリュのファンで有る人間にとっては、かなり興味を引く事だと思う。
とりあず、詳しい話に入る前に、シナリオ・システムの良い点・悪い点を述べておこう。

今回の作品は良くも悪くも『エロゲ』である。しかも、業界で一つのジャンルを構築していると言って良い『凌辱・調教』物で有る。
有る意味名作である『カスタム隷奴』シリーズや、その容赦のなさでコアな人気を誇る『BIBLEBLACK』『Discipline』、『凌姫』シリーズなど、このジャンルは一筋縄では行かない。『MAID IN HEVEN SuperS』なんて言う、有る意味方向性が壊れて居る作品もこのジャンルであろう。そして、さらにかなりの量の『凌辱・調教』物が1年間に数多く発売されている事からも、このジャンルに対する評価は、厳しい物になる。
そこに来ての『レイプレイ』である。ま、要するにふつーの『凌辱・調教』エロゲなのだ。3Dであり、いじれる事を考えても、やはりふつーのエロゲである。シナリオも、全体の作りも、ふつーの『凌辱・調教』物(w)を3Dでやって居る作品である。
そこだけを見れば可もなく不可もなくと言う作品だと言うだけだ。とりたてて大騒ぎする事もないが、一つだけこのジャンルのゲーマーが喜ぶ点が有るとすれば、『凌辱・調教』行為を”腹一杯”出来る事だろう。
2D作品の様に、シナリオまかせで演出と展開が命にならざるを得ない作品とは違い、稚拙なシナリオによる進行であっても、行為に直接関与できる部分でポイントが稼げる作品であると言える。
これは評価の別れるポイントだろう。全体を一個のエロゲとしてみると、シナリオ自体は実に薄っぺらい。これはillusionの体質なのか、ビジュアルに重きを置く事による弊害なのかは解らんがw、こういうモニュっとした作品の作りは、全然変わって居ない。
だが、視覚と触覚(と言ってもマウスクリックだけでは有るがw)に訴える事をメインとするエロゲで有る以上、この作りはとりあえずと言う選択肢なのかもしれない。
だが、買う方は、ずーっと同じ物を見せられる訳でw、それに耐えられなくなった人間は、イリュを見限る事になるのであるが、その辺にどこまでデューク*2が気がついて居るかは、はなはだ疑問であるw。
今回は、そう言う意味では無難なふつーのエロゲにすることによって、買い手の精神的雪崩現象を食い止める目的も有るのかもしれないが、やはりそこはそれ、ふつーなのであるw。
まぁ、そうなると結局2Dで、このジャンルを嫌と言うほどやっているユーザーには受けない可能性も高い。そう言う意味からも評価は2分されるだろうと思われる。
技術的な部分を言えば、新しい3DエンジンのYAYOIは、かなり完成度を上げている。ただ衝突判定のおざなりさは、やっぱりちょっと萎えるな。マウスの効きの悪さ、操作のわからなさ・煩雑さも今まで通りなので、古いイリュファンは、安心して良いと思う(意味不明
そして、相変わらす男キャラのローポリ加減がたまらないw、まぁ、エロゲなんだから男はどうでもいいって言えば良いんだけどねw。男性キャラは消すか表示かの2者択一になった。単色の表情ナシキャラは選べなくなったが、アレはアレで、よかったと思ってるのは、主宰くらいなもんだろうかね?主宰?。
その他伝統のスクリーンショット機能も有るし、操作性とかその辺に関しては、イリュのゲームらしい体裁を整えては居ると言える。
ゲームのシステム的は、INTERACT PLAY VRを思い出して頂ければ良いと思う。ただ、今回のメイン作業は『調教パラメーターを上げる』事なので、最初の方はなかなかゲージ(主宰曰く、イっちゃうゲージ)が上げづらい。IPVRのつもりでやると、ちょっと戸惑う感じだ。
そして、今回の目玉。シーンリプレイが無いと言う離れ業w。俗に言う『思い出機能』が無いのである。その代わり、シーンビルダーみたいな機能を持っており、セクションブロック分けされている動作のパーツを組み合わせて、自分好みのリプレイを組み立てる事が可能なのだw。
『思い出機能』が無いと言うだけで 工エエェェ(´д`)ェェエエ工工とか思う人間も居ると思われるが、有る意味『抜き』に徹した機能と考えれば納得も行く。しかし、いじる事が不可能になるため、その点でがっくり来る人間の方が多いと思われる。IPVR2のリプレイ機能は、ちゃんといじる事が出来たし、今までのイリュの作品がそうだった訳で、これは挑戦では有るが、リプレイも残して置くべきでは無かったかと思うときも有る。
せっかくの『触覚』効果を失ってしまうわけだから、もうちょっと考えてからやっても良かった様に思うのは、自分と主宰だけでは無いと思う。
まぁ、考えてみれば、いじることによって、動作分岐をしていた訳だから、いじる行為をブロックの組み替えに置換したと言えなくも無い…けどなぁw、なんか逆に取っつきにくくなってないかね?w
後、重箱の隅としては、服がずーっと同じとか、相変わらずキャラの語句が少ないのと、シーンに合わない語句が飛び出すとか(と言うか期待した言葉が出てこない)有るし、おっぱいの動きの不自然さは、大分研究した様で、良くはなっているけど、その他のパーツの動きがアレでソレとか、やっぱイリュの作品だわな、これはw

ま、ゲームとしては、何回も何回も『行為』を続ける事によって、パラメーターが上昇し、淫乱になるとか人工2で有った様な感じで女性キャラの反応も変わって来る。ソレを楽しむ事が出来ればこのゲームは買いと言えるかもしれないが、ソレが他の欠点を補ってあまりあるかどうかは、個人の評価基準に寄るところが大きいと言える。
結局の所『ふつーの凌辱・調教エロゲ+3D+イリュのスパイス』と言うのが、こおのゲームの一番簡単な表現だろう。
どこを見るかによって、このゲームを買うべきかどうかと言う考を決めるべきであろうかw。

SB2・人工2が爆発的に売れた事によって、有る意味デューク含めて勘違いをしていた部分が有るわけだが、この作品からレイプレイに至るまでの流れとしては、どちらかと言うと負け戦である。特に黒歴史と言われるA-GAなんて言う作品も有ったわけでw、前作の『おっぱいスライダー』や『バットルレイパー2』と言う完全な失敗作(それでもOS2は、実験的側面を考えれば、まだマシなのかもしれない)、『尾行2』と言うどっちつかずの作品など、全体的な戦歴はかなり悪いメーカーである。それでも看板作品が有るのだから、限りなく二軍に近い一軍半と言う評価は、結構妥当だと思う(と主宰が言ってたw)

(おまけ・ボツプレイ)
予約特典として、シーンビュワー『ボツプレイ』が添付している。
まぁ、ゲームに盛り込めなかったシーンを見ることが出来るんだが、シーンの並びがイマイチ変w。こう何て言うか本編のシナリオ的に並んでないって言うか、ランダムに並びすぎてて、最後の方を見るのがちょっと面倒になるw。
ま、それ以外に特に問題は無いけどね。ボツになったシーン「盛り込めば面白かったのに…」って言うのも有るんだけどねぇw

(おまけ2)
まぁ、これは個人的趣味なんだけど…眼鏡成分が薄すぎですよ?>イリュさんw。
とりあえず、この辺は次に期待って事で…(いいのかそれでw)
いいんだよ、一応妊婦プレイも有るしな!(そこかよ!)

*1:在京球団の4番打ってるあの人ねw

*2:イリュの偉い人